インプラント

インプラントの基本情報

インプラントの画像

インプラント治療は、失った歯の機能と見た目を回復する治療法です。顎の骨にチタン製の人工歯根を埋め込み、その上に人工歯を装着する仕組みとなっています。

チタンは生体親和性に優れ、骨と結びつく「オッセオインテグレーション」という現象によって、高い安定性が得られる点が特徴です。この技術は1965年に世界で初めて臨床応用され、50年以上の実績を持つ確立された治療法として認知されています。

治療は複数の段階に分かれており、精密検査から始まり、手術、治癒期間を経て最終的な人工歯の装着まで、通常2ヶ月から場合によっては1年程度の期間を要します。この間、患者さまの骨の状態や治癒能力に応じて治療計画が調整されます。

インプラントのメリット

笑顔の歯がキレイな女性の画像

インプラント治療には従来の治療法にはない多くの利点があります。ここでは主要な5つのメリットについて詳しく見ていきましょう。

①何でも食べられて違和感ゼロ

インプラントは天然歯と同様に顎の骨に直接固定されるため、咀嚼力や発音機能において優れた性能を発揮します。ブリッジの場合、天然歯に近い機能性は得られるものの、支台となる歯への負担が避けられません。

入れ歯では咀嚼や発音に制約が生じやすく、日常生活での不便さを感じる方も少なくありません。一方、インプラントは本来の歯のように強い力で噛むことができ、硬い食べ物でも摂取できます。

また、発音面でも天然歯と変わらない明瞭さを保てるため、会話や仕事での支障がほとんどありません。この機能面での優位性は、患者さまの生活の質の向上に直結する大きなメリットといえるでしょう。

②審美性と自然な見た目

インプラントの上部構造には、セラミックやジルコニアといった高品質な材料が使用されます。これらの素材は天然歯のエナメル質に似た透明感と光沢を持ち、周囲の歯となじみやすい見た目に仕上がります。

特にジルコニアは見た目の美しさに加えて、プラークが付着しにくい特性も備えています。歯茎から自然に生えているように見えるため、人工歯だと気づかれにくい点も特徴です。

特に前歯部分の治療では、この審美性の高さが重要となります。笑顔に自信を持てるようになることで、社交面でも積極的になれる患者さまが多く見られます。

LUSIAのインプラントは治療したことが他の方に分からないくらい自然な仕上がりになることが殆どです。

③周囲の歯を長持ちさせる

インプラント治療の大きな特徴は、健康な隣接歯を削る必要がないことです。ブリッジでは支台歯として周囲の歯を削らなければならず、健康な歯を犠牲にしてしまいます。

部分入れ歯の場合も、クラスプ(留め具)をかける歯に負担をかけることがあります。インプラントは独立した構造のため、他の歯への影響を最小限に抑えられるのです。周囲の歯への負担軽減は、長期的な口腔健康の観点から非常に価値のある特徴です。

④健康維持に大きな影響

インプラントにより咀嚼機能が回復することで、食事の選択肢が大幅に広がります。硬い食べ物や粘着性のある食品も摂取でき、栄養バランスの改善にもつながります。

食事を楽しむことは生活の質に直結する要素です。味覚や食感を十分に感じられることで、食事の満足度が向上します。また、しっかりと咀嚼できることで消化機能の向上も期待でき、全身の健康維持にも貢献します。

インプラントのデメリット

考え事をしている女性の画像

インプラント治療には多くのメリットがある一方で、理解しておくべきデメリットも存在します。治療を検討する際は、これらの点も十分に考慮することが大切です。

①外科手術に伴うリスクと対処法

インプラント治療では局所麻酔下での外科手術が必要となり、術後の腫れや痛み、軽微な出血が生じる場合があります。通常、腫れは術後3日目をピークに徐々に軽減し、変色も2週間程度で完全に回復します。

下顎臼歯部への埋入時には、神経や血管を傷つけるリスクも存在します。しかし、事前のCT撮影と専用解析ソフトによる詳細な診査により、これらのリスクを大幅に軽減できるでしょう。

②治療期間の長さと通院回数

インプラント治療は入れ歯やブリッジと比較して治療期間が長くなる傾向があります。骨とインプラントの結合を待つ期間が必要で、2ヶ月から場合によっては1年程度を要します。

この期間中は定期的な通院が必要となり、患者さまのスケジュール調整が求められます。また、治療完了後も長期的なメンテナンスのための定期通院が欠かせません。

ただし、この期間は確実な治療結果を得るために必要な時間であり、急がずに適切な治癒を待つことが長期的な安定につながります。

③保険適用外による費用負担

インプラント治療は基本的に自由診療となるため、保険適用外の費用負担が発生します。一本あたり30~50万円程度の費用がかかり、複数本の治療では相当な金額となります。

この費用負担は多くの患者さまにとって大きな検討要素となります。しかし、長期的な耐久性と機能性を考慮すると、費用対効果の面では優れた選択肢といえるでしょう。

設備について

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LUSIAでは患者さまに安心してインプラント治療を受けていただくため、適切な設備を導入し、安全性と精度の向上に努めています。

CT

歯科用CTは、従来のレントゲンでは得られない立体的な画像情報を提供します。顎の骨の厚みや高さ、神経・血管の位置を正確に把握することで、安全で精密な治療計画の立案が可能です。

LUSIAでは全てのインプラント治療においてCT撮影を実施し、患者さまの口腔内状況を詳細に分析しています。二次元のレントゲン画像では判断困難な骨の状態や神経の走行も、CT画像により明確に確認できるため、治療の安全性が大幅に向上します。

専用オペルーム

LUSIAではインプラント手術専用のオペルームを完備しています。オペ用ライト(無影灯)により術野を明瞭に照らし、精密な手術を可能にしています。

衛生管理も徹底しており、手術着・手術キャップの着用はもちろん、器具の滅菌も高いレベルで実施しています。

画像解析ソフト

CT撮影で得られたデータは、専用の画像解析ソフトで詳細に分析されます。患者さまの骨の形状や密度、神経の位置などを立体的に把握します。このソフトウェアにより、従来では困難だった複雑な症例でも安全な治療が可能となります。

シミュレーションシステム

シミュレーションシステムを導入し、手術前の詳細な計画立案を行っています。CTデータを基に、インプラントの埋入位置や角度を精密にシミュレーションし、理想的な治療結果を予測します。

このシステムにより、手術時間の短縮と精度が向上され、患者さまの負担軽減にもつながります。

インプラントの症例写真

術前の画像

術前

術後の画像

術後

術前の画像

術前

術後の画像

術後

治療内容 インプラント
治療期間 9ヶ月
合計金額(税込) 250万円(上顎インプラント6本、ボーンアンカードブリッジ)
リスク・副作用 術後に腫張、疼痛、出血上顎洞炎、鼻出血等が起きる可能性があります。
術前の画像

術前

術後の画像

術後

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術前

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術後

治療内容 GBR,インプラント、歯肉再生手術
治療期間 1年
合計金額(税込) 75万円
リスク・副作用 移植材の感染の可能性、術後に腫れや痛みが生じる可能性があります。

インプラントはLUSIAへご相談を

院長の小沼は日本口腔インプラント学会の専修医です。
インプラント治療の成功率は術者である歯科医師の技術、知識、経験に大きく依存します。
大学病院にて圧倒的な症例経験を重ねてきたLUSIAにぜひ一度ご相談ください。