FGG(遊離歯肉移植術)

FGG(遊離歯肉移植術)

FGG(遊離歯肉移植術)とは

歯ぐきが痩せると、歯根が露出して見た目が変わるだけでなく、歯磨きがしにくくなったり、冷たいものがしみるといった症状が現れることがあります。FGG(遊離歯肉移植術)は、口蓋(上あごの裏側)から質の良い歯肉を採取し、歯肉が不足している部位へ移植することで、組織の厚みと安定を取り戻す外科的処置です。

移植された歯肉はやがて周囲の組織と一体化し、長期的な歯の保護につながります。歯周治療の一環として行われるほか、インプラント治療前後の歯肉環境を整える目的でも用いられます。

FGG(遊離歯肉移植術)の適応症

以下のような状態の患者さまが主な対象となります。

・歯肉退縮によって歯根が露出している
・角化歯肉(丈夫で動かない歯肉)の幅が不足している
・インプラント周囲の歯肉が薄く安定していない
・歯周治療後に歯肉環境の整備が必要と診断された

歯肉の退縮程度や全体的な口腔環境によっては、結合組織移植術(CTG)など別の術式がより適している場合もあります。どの処置が合っているかは、精密な診査のうえでご説明しますので、まずは当院にご相談ください。

FGG(遊離歯肉移植術)のメリット

FGGによって期待できる主な改善点は以下のとおりです。

歯周組織の安定

角化歯肉の幅が広がることで歯周組織が安定し、歯の土台としての強度が高まります。

清掃性の向上

歯ブラシを当てやすい環境が整い、日々の口腔清掃の効率が改善されます。

知覚過敏の改善

歯根の露出が軽減されることで、冷たいものや酸味による刺激症状の緩和が期待できます。

見た目の改善

歯ぐきのラインが整うことで、口元の自然な印象が回復します。

FGG(遊離歯肉移植術)のデメリット

処置を受けるにあたって、あらかじめご理解いただきたい点があります。

口蓋と移植部位の2か所に傷が生じるため、術後数日間は食事や会話に多少の不便が生じることがあります。腫れや痛みは多くの場合1週間程度で落ち着きますが、体質や回復状況によって個人差があります。また、移植した歯肉の色が周囲と若干異なって見えることがあり、時間の経過とともに馴染む場合がほとんどですが、完全に一致するとは限りません。採取できる量に限りがあるため、広範囲の歯肉退縮に対しては、段階的に複数回の処置が必要になることがあります。

ご不明な点や不安に感じることがあれば、遠慮なく担当スタッフにお申し出ください。

FGG(遊離歯肉移植術)の術後管理

術後は処方した抗菌薬・鎮痛薬を指示どおりに服用してください。移植部位が安定するまでの間は、その箇所への刺激をできる限り避けることが重要です。

手術翌日からしばらくは柔らかい食事を心がけ、術部を歯ブラシで直接触れないようにしてください。激しい運動や飲酒も、治癒を妨げる可能性があるため1週間程度は控えていただきます。

当院では術後の経過を丁寧に確認するため、定期的なご来院をお願いしています。治癒の状態を見ながら歯磨き再開の時期や方法をご案内しますので、気になる症状があればいつでもご連絡ください。

FGG(遊離歯肉移植術)に関するよくある質問

Q. 手術はどのくらいの時間がかかりますか?

処置する範囲や本数によって異なりますが、概ね60〜120分程度を目安にお考えください。

Q. 保険は適用されますか?

歯周治療の一環として行う場合は保険診療の対象となることがあります。審美目的のみの場合は自費診療となるケースもありますので、詳細は診察時にご確認ください。

Q. 術後はどのくらいで通常の生活に戻れますか?

多くの患者さまは数日程度で日常生活に支障がなくなります。ただし、激しい運動や飲酒は1週間程度控えていただくようお願いしています。

Q. 移植した歯肉は長持ちしますか?

適切な口腔清掃と定期的なメンテナンスを継続することで、移植後の歯肉は長期的に安定します。当院でも定期検診を通じてサポートしてまいります。

Q. どのような人が受けるべきか判断がつきません。

歯肉の状態は見た目だけでは判断しにくいことが多く、精密な診査が必要です。「歯ぐきが下がってきた気がする」「歯ブラシを当てると痛む」といった症状がある方は、お早めに当院へご来院ください。

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